【高収入も見込める?】ニーズの高まる在宅医療
医師の転職
2023.02.28
医療は提供される場所により、「外来医療」「入院医療」「在宅医療」の3つに分類されます。病院ではなく、患者さんの自宅などで治療することを在宅医療といい、第3の医療として近年注目されています。
一般的な病院に勤務する医師より年収が高いともいわれる在宅医ですが、具体的にどのような仕事をするのでしょうか。
在宅医の仕事内容
在宅医療には「訪問診療」と「往診」があります。
訪問診療
医師があらかじめ立てた診療計画に基づいて定期的に患者さんの自宅などを訪問し、診察や治療、健康管理を行うのが「訪問診療」です。
医師は診療するだけでなく、看護師や薬剤師など在宅医療に関わる医療関係者に指示をだす役割も担っています。
訪問診療の訪問先には、施設と個人宅があります。
施設への訪問の場合、1施設で複数人の診療を行うことが可能です。1日でいくつかの施設を訪問し、それぞれの施設で診療します。
一方、個人宅を訪問する場合は、1人ずつ診療することになります。施設への訪問と比較すると1日に診療できる人数は限られますが、その分それぞれの患者さんとしっかり向き合うことができるでしょう。
往診
「往診」は突発的な症状が出現した際などに、患者さんの元に予定外に訪問し診療を行うことを指します。
在宅医は定期的に行う「訪問診療」と緊急時の「往診」を上手く組み合わせ、患者さんの自宅療養をサポートするのです。
在宅医療専門医とは
在宅医療専門医とは、一般社団法人日本在宅医療連合学会による専門医制度の認定試験合格者が得られる資格です。
専門医試験を受験するには以下の条件があります。
・5年以上の医師としての経験
・1年間以上の在宅研修プログラムを修了
ただし、5年以上の在宅医療(訪問診療)の経験があり、学会に認められた場合は1年間以上の在宅研修プログラムは免除されます。
専門医試験には、書類による一次審査と、多肢選択式問題とポートフォリオ面接による二次審査があり、毎年実施されています。
在宅医として働くのであれば、在宅医療専門医の取得も視野に入れると良いでしょう。
在宅医の年収
在宅医の年収は、一般的な勤務医より高めとなっていることが多く、平均年収は1,500万円程度といわれています。
このように高収入も見込める在宅医ですが、医療機関によっては24時間365日対応が求められることもあります。また、訪問先への頻繁な移動や地方での勤務など、医師の負担が大きい場合もあるでしょう。
しかし最近では、昼間と夜間の担当医師をわけて医師の負担軽減に努める医療機関も増加しているようです。在宅医への転職を検討する際には、年収だけでなく、労働条件もしっかり確認するようにしましょう。
在宅医療のニーズが高まる理由
近年、在宅医療のニーズは高まっていますが、その背景にはどのようなことがあるのでしょうか。
高齢者人口の増加
高齢者の人口が増え、病気や老化により、高齢者は通院が難しくなる場合が多いでしょう。このため、重症化予防や健康管理推進のためにも在宅医療は重要な役割を果たすのです。また診療が必要でも自宅など住み慣れた場所で過ごしたいという人も増えているようです。
医療費削減
医療費削減のためにも在宅医療のニーズが高まっています。
病床が多いと医療費が増えてしまいます。そこで自宅療養可能な患者さんを入院から在宅医療へシフトさせることで、医療費削減を期待できるという背景もあるようです。
医療ケアを要する乳幼児の増加
高齢者だけでなく、乳幼児の在宅医療も増加しています。医療の進歩により周産期等に助かる命が増えました。そのことにより日常的に医療ケアを必要とする子どもが増えているようです。
在宅医に求められるもの
在宅医と病院で働く医師では求められるものが異なります。以下で具体的に確認しましょう。
総合的に診療するスキル
在宅医療の現場では、どのような症例があるかわかりません。そのため、在宅医はあらゆる疾患や症状について迅速に対応することが求められます。
また、在宅医療では医療機器や薬剤も限られています。そのような状況でも患者さんにとって最適な方法を判断し、治療する必要があるのです。
コミュニケーション能力
在宅医は、患者さんの診察や治療だけでなく、身体的・精神的な苦痛をやわらげる緩和ケアを行うこともあります。また、患者さんの最期を看取ることもあるでしょう。そのような際に、患者さんやご家族とコミュニケーションをとり、気持ちに寄り添うことはとても重要になります。
また在宅医療には医師だけでなく、看護師や薬剤師、理学療法士など多くの医療関係者が携わっています。スタッフ同士の連携をスムーズに行うためにもコミュニケーション能力が求められるのです。
まとめ
医師の転職を検討する際、どのような病院で働くかを検討することが多いのではないでしょうか。病院だけでなく、在宅での医療に携わるという選択肢も視野に入れ、自分に合った転職先を見つけるようにしましょう。
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