知人の紹介で転職。失敗しないコツとは
医師の転職
2023.01.26
知人の紹介で転職が決まるケースは、医師の転職シーンでは比較的スタンダードな方法です。
紹介は転職活動がスムーズに進む点や、紹介者から転職先の情報を得ることができる点など、なるべく早く転職したいと希望する医師にとってはメリットを感じやすいでしょう。
一方で希望条件の提示がしにくいことや、なかなか辞めることができないといったような、人間関係が絡むからこそのデメリットも存在します。
そこで今回は、医師が紹介で転職する際に押さえておきたいコツをご紹介します。
紹介だからこそ聞きにくい2つのポイント
待遇に関する条件のすり合わせや確認は入職前に行っておくべきことですが、紹介の場合、条件についての話を切り出しにくいと感じている医師は多いようです。
ここでは特に転職の失敗に繋がりやすい2点について、なぜ医師側から聞きにくいのかを考えてみましょう。
給与面
給与のことを細かく聞くのは失礼だと考える人や、お金にうるさい人という印象を持たれたくないと感じて、給与の話を切り出せないという人は多いでしょう。
またこちらのスキルや現職での立場を知っているから、最低でも同等の給与額は保証してくれるだろうと考えてしまう医師も少なくありません。
しかし紹介の場合、病院側も「こちらの状況はある程度理解してくれているだろう」と考えている可能性があります。
お互いの先入観によって必要な確認が行われないことは、紹介によくある落とし穴と言えます。
勤務条件
紹介での転職の場合、希望を言い出しにくいだけでなく、逆に病院側の条件を承諾せざるを得ないということもあるようです。
その原因は、知り合いの顔を立てなくてはという心理的なプレッシャーも関係していますが「紹介してもらったのだからここに決めなくては」と医師側が考えてしまっているケースが想定されます。
転職活動の際、他の職場と条件を比較して検討することは何の問題もありません。むしろ、よりよい条件で転職するためのコツとも言えるでしょう。
ところが紹介の場合、他所と比較すること自体が失礼にあたると感じてしまい、紹介先に入職するかしないかだけで考えてしまう医師も多いのです。そのような心理状況では、希望を伝えること自体難しく感じてしまうでしょう。
交渉時のNG例
条件の確認は転職を成功させる大切なコツですが、病院側の条件をしつこく聞き出そうとしたり、頑なにこちらの希望を提示することは交渉のコツとしてはNGです。
例えば「夜勤やオンコールはありますか?」と聞いた場合、入院設備を持たない病院でない限り、病院側は「ない」とは言えません。
仮に「ない」と答えたとしても、転職後に夜勤を頼まれる可能性は十分考えられます。
また本当に入職するかわからない医師に対して、内情をすべて伝えることに消極的な病院もあるため、面接で聞いた通りの内容で働けるとは限らないのです。
「夜勤はできません」とこちらの条件だけを伝えるような交渉も、仕事に対する積極性がないなどネガティブな印象を与えるため避けたほうがよいでしょう。
交渉をうまく進めるコツは?
交渉術という言葉があるように、相手との交渉が成功しやすいコツは存在します。一般的なビジネスシーンで言われているコツは、落ち着いてロジカルに話すことや、相手の意向を汲み取ること、相手の出方を想定して返し方を用意しておくことなどがあります。
また会話だけでなく交渉前に行っておくべきコツもあります。
次に挙げる2つのコツを押さえつつ、会話のコツも踏まえて交渉を行ってみましょう。
事前準備はしっかりと行う
事前準備は交渉を有利に進めるコツの1つです。まずは紹介者と病院との関係性をよく見極めましょう。
現職で働いている医師の紹介であっても、病院との関係や院内での立場によって、入職後の働きやすさや情報の信憑性に大きく影響してくるためです。
また転職先のニーズを把握するコツは、病院側の困りごとや院内体制について知ることです。
例えば、そもそも人手が足りていない場合と、必要なスキルを持つ医師がいない場合とでは、ニーズの質が異なります。
必須条件と妥協点を明確に
交渉における最も重要なコツは、相手の希望とこちらの希望の落とし所を見つけることです。医師の面接においても、コツを押さえることで後悔のない転職が実現できるでしょう。
相手との妥協点を見つけるコツは、現状の把握と転職理由を見直すことです。例えば激務が理由であれば、その根本原因は何かというところまで掘り下げます。
そもそも業務量が多いのか、夜勤の回数が多いのかでは妥協できるポイントが変わるためです。
現状の把握は医師としての市場価値を知るコツの1つでもあるため、転職予定がない医師も定期的に行うとよいでしょう。
転職サイトも活用しよう
転職サイトは紹介先の情報だけでなく他の病院の情報も得られるため、紹介先を選ぶかどうかの指針になります。
特に医師の市場価値はスキルや経験、診療科目などだけではなく、病院の体質や経営陣の考え方、他の医師の待遇によっても異なります。
医師からすれば低い金額に感じていても、病院側は十分な額を支払っているケースもあり、多方面から情報収集を行うことで俯瞰的に判断することができるでしょう。
まとめ
紹介先に条件を言い出しにくいと感じることは、人間関係を大切にしているからこそと言えるでしょう。
しかし条件の確認やすり合わせは、転職後に無理なく勤めるためだけでなく、病院側もニーズに適した人材を確保できるなど、長期的に見てお互いのメリットに繋がることでもあります。
今回ご紹介したコツを踏まえながら、よりよい転職を実現してみてはいかがでしょうか。
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