【医師×移住】働く環境と住む環境の両方から地方の医師を考える

医師の転職

2023.01.26

 

コロナ禍で、働き方が変化しつつある今。

 

日本のどこでも働くことができる医師こそ、働く環境と住む環境の両方からこれからの働き方を考えてみませんか?

今回は、コロナ禍で急増した地方移住と医師の仕事についてまとめました。

 

「地方は医師不足」の実態とその対応策は?

 

都心に比べて地方は病院の数や医師の人数が少ないというのは、以前から言われていることです。

 

そこに拍車をかける理由のひとつに、2004年度から始まった新しい臨床研修制度が挙げられます。

 

この新制度では、従来の出身大学の医局から臨床研修先へ行くのではなく、研修医自身が任意の研修先を選択できるようになりました。

その為、都心の病院へ研修医が集中し、そのまま定着して働くというベースができているのです。

 

また、医師が少ない地域では、診療科目を減らしている病院や在籍している医師の勤務負担が大きいこともあり、地方に行くことでキャリアアップが見込めない、労働環境が悪くなるといったイメージがあり、それを払拭するためにも国や自治体がひとつとなって医師の偏在対策が必要とされています。

 

多くの自治体で、まずは「医師の数を増やすために」と医師を目指す学生の学費支援や就職支援などを行うとともに、医師の働く環境の改革が進められています。

 

働く環境を整える対策

 

現時点で医師の数が少ないということは、人を増やすためにも働く環境の見直しが必要となります。

 

自治体が行う対策の一例として、北海道では、特に人数の少ない産科医を確保するために、これまで別々の病院で勤務していた産科医をひとつの病院に集約したことで、ひとりひとりの負担を減らして労働環境を改善させ、その分これまで個別では対応できなかった低出生体重児への対応を可能にするなど、診療範囲の拡大を実現しました。

 

同じように、これまで各病院・クリニックが負担していた緊急対応を一か所に集約することで医師の集約、患者への一次対応、専門医との連携などがスムーズになった自治体が多くあります。

 

医師個人の負担も軽減し、地域の患者データも一括で管理ができるため非常に利点が多い対策です。

 

復職支援やキャリアアップへの対策

 

育児や介護などで一線から離れた医師の復職を支援するため、保育の充実や職場復帰に向けた研修を開催し、セカンドキャリアを築けるよう支援する自治体もあります。

 

他にも、県内の公立病院へ一定期間従事することを条件に、国内外の病院や研究機関への研修費用の助成を行うところもあります。

 

現役医師のキャリアアップや一度現役を離れた人もサポートしつつ、地域の医療水準が向上することが見込める対策と言えるでしょう。

 

地方の魅力を知ってもらう

 

労働条件以外では、土地や建物の価格・食品や消耗品などの物価などが都心と比較しても安いことが多いといったメリットや、満員電車など通勤に関わる煩わしさがなくなったという意見もあります。

 

また、子育て世帯や定年後を見据えて、海や山など自然豊かな土地で暮らしたいといった人が移住を考えているのです。

 

「地方」と言っても、自分や家族の出身地に戻るUターンや、都心出身の人が自分の好きな地方へ移住するIターン、地方出身だけれど縁もゆかりもない地方へ移住するVターンなどがあります。

 

暮らしたい環境を考えてから職場を探すのも今の時代に合っているのかもしれません。

 

都心との待遇差は?キャリアアップはできるの?

 

厚生労働省の調査によると、地域による年収差に大きな開きはないものの、地方は比較的高額な報酬が設定され、医師が定着するような労働条件を提示していることが多いようです。

 

都心では、人口(=患者数)が多いですが、比例して病院も多くあるため、近隣の病院と比較して高額な医療費を設定するわけにはいきません。

物価や家賃なども高く、生活水準を維持するためにも収入に対する支出の割合が高い傾向があります。

 

地方では、医師の需要が増えるので、医師に定着してもらうためにも待遇や研究支援など前項のような積極的なサポートを行っています。

 

例えば、全国的に産科医・小児科医が減少していることを受け、産科・小児科を担当する医師には特別手当がつくものや、その地域に少ない診療科目でクリニックを開業する際に補助金の助成を受けられるといったケースがあります。

 

さらにキャリアアップに関しては、専門医取得に向けた研修資金の奨学金を貸与し、取得後に一定期間県内の病院で従事することで返金免除とする制度があります。

 

多くの都道府県・自治体でさまざまな制度があります。

特にキャリアに関しては、専門医取得後に自治体から就業先の紹介を受けることもできるので、取得したスキルをすぐに実践で活用できることでしょう。

 

プライベートの充実に繋がる移住

 

地方へ移住した人、したいと考えている人の声として、地方医療へ貢献したい、忙しい都会の病院を離れじっくりと腰を据えて働きたいというものがあります。

また、家族や自身の出身地に戻り、親の近くで働くことや子育てにおいて自然豊かな場所で過ごしたいと考えている人もいます。

 

地方の病院だから忙しくないということはありませんが、病院や街中でも人が多い都心と比べて、プライベートの時間をゆったりと過ごせる印象があるかと思います。

 

地方へ移住したことで、満員電車に乗らなくて良いといったメリットの反面、どこに行くにも車が必須な立地もあるなど、人によって長所・短所の感じ方が異なるでしょう。

 

一般的に、都心よりも広い住宅であっても土地の価格や住居費を抑えることができるので、結果的に金銭的な余裕が生まれたというケースもあります。

 

気になる都市があれば、プライベートで訪れる以外にも、スポット案件(単発案件)で、病院の雰囲気や働くイメージを掴んでから移住を考えるのがおすすめです。

 

プライベートでどんな過ごし方をしたいのかという視点から、移住×医師の仕事を考えてみてはいかかでしょうか。

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