大手病院と民間病院、どちらに転職すべき?
医師の転職
2022.11.24
転職先を決める際は、希望の働き方ができるかどうかだけでなく、収入や待遇面などさまざまな要素を考える必要があります。
特に大手の病院とクリニックなど小規模の医療施設では、どちらが自分に合った転職先なのか迷ってしまうこともあるでしょう。
そこで今回は大手の病院と民間病院の違いや、それぞれの病院に向いているのはどんな医師かについてご紹介します。
大手と民間、待遇の違い
1人の医師が担う仕事量や患者数が多いことなどから、一般的に民間病院の方が収入が高い傾向にあるようです。
待遇面については病院によって特徴が異なるため、転職の際に重視したい条件をもとに比較検討するとよいでしょう。
大学病院
大学病院に勤務する医師の年収は民間病院に比べて低いとされていますが、大学病院は主に研究や教育機関としての役割が大きいことが1つの要因です。
私立の大学病院は公立よりもやや高いものの、平均年収は1,000万円ほどと言われています。しかし、福利厚生の面では待遇がよいところも多くあります。
公立病院
公立病院に勤める医師は公務員です。休日や業務内容が明確に定められているため、転職の際に条件交渉を行うことは難しい一方、福利厚生などが充実しています。
大手医療グループ
民間の病院でも大規模なグループ病院は大手の病院と言えるでしょう。グループ病院の場合、大手になるほど収益が安定していたり、設備面や制度面がきちんと整っていたりする傾向があります。
組織としての指示系統や管理体制が整っている為、評価基準が明確に定まっているケースが多いことも特徴です。
民間病院
大手グループ病院以外の民間病院の場合、トップダウン型の病院が多いことが特徴です。
そのため経営状況によっては、医師の給与や待遇が変わることも考えられます。
しかし大手に比べるとフレキシブルに対応できる面もあり、転職の際の条件交渉は大手より行いやすいと言えるでしょう。
診療所
診療所の場合、入院施設がないことから土日や祝日が休みであったり、夜間勤務がないケースがほとんどです。
患者数が多い診療所や新設のクリニックなどは高い報酬を提示しているところも多いのが特徴です。
大手病院のメリット・デメリット
大学病院や公立病院は最先端の医療設備や技術を扱うため、自己研鑽したい医師や研究に時間を割きたい医師にとってはメリットの多い職場と言えます。
また民間のグループ病院なども含め、大手の病院は組織体系や制度設備がしっかりしているケースが多く、福利厚生などが手厚い点も魅力の1つでしょう。
しかしガバナンスが機能している分、年功序列で出世が難しい点や、条件の融通が利きにくい点はデメリットとも考えられます。
民間病院のメリット・デメリット
大手になるほど給与が高くなる一般企業とは異なり、医師の給与は大手よりも小規模の病院の方が高い傾向にあるため、収入の高さは民間病院で働く大きなメリットです。
また病院によっては大手よりも多くの症例や実績を積みやすく、スキルアップに繋がるケースもあります。
一方、大手と比較すると施設規模も職員の人数も小規模になるため、職場によっては休みを取りにくかったり、1人当たりの業務量が増えてしまったりするデメリットがあります。
大手病院に向いている医師
大手の病院は複数の診療科を持っており医師の数も多いため、1人で多くの業務をこなすよりも他科との連携やチーム医療が得意なタイプの医師に向いています。
大手の場合は総合診療科を置いている病院もあるため、他科との連携や情報共有が重要になるケースも少なくないでしょう。
総合診療科は新専門医制度によって総合診療専門医の資格が新設されたこともあり、近年注目の高い科です。
総合診療科の医師は、どの科を受診すればいいかはっきりしない症例を抱えた患者に対し、多角的な視点を持って診察を行い、場合によっては他科へのパイプ役も担います。
民間病院に向いている医師
民間病院は患者との距離が近く地域密着型の病院も多いため、患者とのコミュニケーションを大事にしたい医師に向いています。
近年では、高齢化に伴って予防医療や訪問医療の重要性が注目されており、地域の医療を担う民間病院の医師の需要も高くなると考えられます。
大手病院では総合診療科という独立した科がありますが、民間病院は地域医療の根幹とも言えるためどの診療科であっても総合的な判断が必要なケースも多くあるでしょう。
そのため、自分の専門に限らず幅広い視点で診療ができるかどうかが大切です。
また1人でさまざまな業務をこなす必要もあるため、マルチタスクが得意な医師も民間病院に向いています。
まとめ
大手病院と民間病院の違いについてご紹介してきましたが、どちらに転職すべきかは自分がどういった診療スタイルを得意としているかを踏まえて検討することがポイントの1つと言えます。
また転職先に求める条件のうち、優先順位の高いものや譲れない点などを明確にしておくことでも、自分に向いた転職先が見つかりやすくなるでしょう。
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