【診療科別】医師の日勤スケジュール【残業の少ない科は?】
医師の転職
2022.09.29
必要であれば24時間365日いつでも対応しなくてはならないというイメージの医師の仕事ですが、医師の働き方改革が2024年に施行予定であるなど、医師の働く環境も少しずつ変化してきています。
このような時代の流れと共に、現在医師として働く方、あるいはこれから医師になろうという方の中には、一般的な社会人と同じように日勤だけで働きたいと考える医師もいるかもしれません。
そこで今回は、診療科ごとの日勤スケジュールを比較し、医師が日勤だけで働くことが可能なのかについて考えていきます。
診療科ごとの日勤スケジュール
日勤のおおまかな流れはどの診療科も同じですが、病院の規模や病床の有無によって異なる点もあります。
・朝
カルテや予約患者のチェック、カンファレンスなどを行います。有床病院の場合は朝の回診を行います。
・日中
午前と午後の外来診療がメインの仕事になります。
・夕方~退勤
紹介状や診断書の作成といった書類仕事をはじめ、カルテの整理、カンファレンスなどを行います。
有床病院の場合は夕方の回診を行います。翌日の予約などを確認して勤務終了となります。
それでは診療科ごとの日勤スケジュールを簡単に比較してみましょう。
外科系
外科系の医師の場合、日勤は外来・回診・手術の3つが主な仕事内容になり、手術の予定があるか否かで大きく日勤スケジュールが異なります。
外来診療のほか、手術のある日は手術を主に行います。1時間程度の手術から、5~6時間以上かかる手術など、所要時間を目安に1日数件の手術が組まれていることが多いようです。
手術がない日の場合は、外来がメインの仕事になります。会議や救急対応などを行う場合もあります。手術が長引いたり緊急対応が入ることもあり、残業が発生しやすい科と言えるでしょう。
内科
内科の医師は患者の症状に合わせて、診察や検査、投薬治療を行うのが主な仕事です。
外来診療や病棟患者の診察を行いながら、病院によっては救急外来の対応を行うこともあります。
患者数によって診療時間が押してしまうなど、労働時間が左右されやすい科です。
産婦人科
産婦人科は分娩・入院設備の有無によって労働時間が大きく異なります。また産科医よりも婦人科医の方が時間外勤務が少ない傾向にあります。
分娩設備がない病院の場合は外来診療が主な仕事ですが、分娩設備がある場合、外来診療に加えて手術や分娩を行います。
手術はある程度予定を組んで行いますが、患者の状態によっては緊急手術が発生することもあるでしょう。
また分娩は予定通りにいかないことも多いため、労働時間が長くなる傾向にあります。
放射線科・麻酔科
放射線科や麻酔科は他科と連携して行う業務が主になるため、病院の規模や専門によって日勤のスケジュールが異なります。
放射線科では、画像読影を専門とする医師は時間外労働が少ない傾向にありますが、放射線治療を専門とする医師の場合は緊急を要するケースも少なくないため、時間外労働で激務になることも少なくありません。
麻酔科は手術の有無が日勤スケジュールに大きく関係します。長時間の手術や緊急手術などが多ければ残業が発生する可能性が高くなります。
病院ごとの勤務時間の違い
次に、病院ごとに勤務時間に違いがあるかを見ていきましょう。
公的病院・民間病院
公的病院は勤務形態の自由度は低いものの、土日祝が休日として固定されているというメリットがあります。救急や災害医療、高度・先進医療なども行うため、難しい症例や手術を行う場合は残業の可能性もあります。
民間病院は比較的フレキシブルな働き方ができるものの、病院の経営状況などによって左右される可能性があります。医師の数が足りない場合などは残業や宿直が増えることも考えられます。
大学病院
大学病院は医療機関以外に、教育機関・研究機関としての役割も担っています。
診療と並行して学生の教育や試験監督、学会関連の業務なども医師が行うケースが多く、長時間労働になりやすいようです。
医院・クリニック
医院やクリニックの場合、入院設備がないケースも多く、日勤スケジュールは比較的安定していると言っていいでしょう。
休診時間は12時から15時頃までと長めですが、午前の診療が長引くこともありますし、予防接種や訪問診療、来客対応などを行うケースも多いようです。
産業医は人気が高い
産業医の勤務時間は事業所の業務時間内であることが多く、日勤のみで働きたいと考える医師にとっても人気の高い仕事です。
産業医は一般的な医師の仕事とは異なり、業務内容も事業所によって異なります。
健康診断の実施だけでなく、従業員への面談やアドバイスを行うほか、労働環境を巡視して安全対策や衛生面での問題がないかなどをチェックすることもあります。
日勤だけのスポットバイトもある
現在のスタンダードな医師の働き方としては、やはりある程度の残業は避けられないことが多いようです。
しかし入院施設がない病院や緊急対応の少ない職場であれば、残業時間を減らせる可能性が高いでしょう。
また常勤にこだわらないという医師であれば、非常勤医として日勤だけのスポットバイトを掛け持ちして働くという選択肢もあります。
週◯回や毎週◯曜日の日勤だけといったように、決まった回数や曜日で定期的に勤務する定期非常勤という働き方もあります。
残業をまったくしないということは現実的に難しいかもしれませんが、働きやすい職場へ転職したり雇用形態を見直したりすることで、無理のない働き方が実現できるのではないでしょうか。
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