【医師の働き方】転科を考えるタイミングや動き方を知ろう
医師の転職
2022.08.29
診療科を変更する「転科」。
ひとつの分野を継続診療科を変更する「転科」。 ひとつの分野を継続するだけでも難しい医師の仕事において、転科を考える人は少なくありません。 いつから考えるのか、どうして転科をするのか、どうやって転科したのか、そして転科のメリット・デメリットまで、まとめました。
医師が転科するのはどうして?いつ?
医師が診療科を決めるタイミングは、医学部で勉強をしている間から明確な人もいれば、医師免許を取得した後に行われる初期臨床研修の場を通して、一通りの診療科を経験した後に、決めるという人もいます。
長い時間をかけて診療科の経験や知識を積み重ねていくので、転科をする人は少ないように思えますが、実際に転科した人たちは次のような理由を挙げています。
新たな分野に興味を持った
最初の診療科における専門医を取得した後や十分な実務経験を積んだといった区切りのタイミングで、他の診療科へ興味を持ったことから転科したという理由です。
ライフワークバランスを整えたい
これまでの仕事では、オンコールや長時間労働といった体力・精神的な負担が大きく、年齢とともに働き方を変えたいという理由もあります。
給与や待遇を改善したい
このまま同じ医療機関で働くことの先行きが見えてきたことや、年収アップや診療範囲を広げることで待遇を良くしたいという理由から転科を考えた人もいます。
今の診療科が合わないと感じる
実際に働いてみて想像と違っていたり、やりがいを感じなかったりといった理由もあります。 多忙を理由に転科する人もいれば、決まった業務しか行わない・受け持ち人数が少ないといった一見メリットのように思える環境に不足を感じ、仕事量を増やしたいという理由で転科する人もいます。
家庭の都合
出産・育児・介護をきっかけに、家庭に軸を置く必要があり、それでも医師としてのキャリアを継続するために、働く時間や場所の制限に見合う働き方ができる診療科へ転科したケースもあります。
開業や医業継承に備えるため
将来的に開業をするために複数の診療科の経験を積む、実家のクリニックを継ぐために経験を積むべき診療科に転科するというケースもあります。 転科する時期に関しては、専門医を取得したときや結婚・出産で一度現場を離れたあとが挙げられますが、いずれもある程度最初の診療科で働いたうえで転科することが多いです。
中には、後期臨床研修の期間中に転科を選択する人もいます。 実際に働き始めたことで、他の診療科への興味が高まったり、自分と合わないと感じたり、理由はさまざまですが、早い段階で転科をするには、なぜ今のタイミングなのか、転科後になにをしたいかといったキャリアプランをしっかりと立てることが必要と言えるでしょう。
転科によって受けるメリットとデメリット
転科によるメリットは次のようなことがあります。
新しい領域の経験を得られる
自身のスキルや知識が向上し、ひとつの診療科に留まらない広い見識で自分だけの強みを持つことができるでしょう。
働き方を自分で選ぶことができる
今の労働環境や条件を踏まえたうえで転科先を探すので、ある程度は自分の希望で転科先を選べるようになります。 転科をきっかけにワークライフバランスを整える環境を選択することも可能です。
待遇や年収アップできる場合がある
診療科目ごとの生涯年収にも差がありますが、前職の経歴を踏まえ、手当などがつくこともありますし、待遇が良くなったという人もいます。 さらにキャリアを積むことで将来的には転科前に継続していた場合よりも年収が上がるケースが多いです。
一方、デメリットには次のようなことが挙げられます。
新たに勉強することが増える
医療は日々進化を続けているので、ひとつの診療科を極めるだけでも長い時間がかかります。 転科によって、さらに新しいことも勉強をしなくてはなりません。 医療機関のルールや方針、転科先の診療科目のこと、自分のキャリアに沿った勉強など、学ぶことが多くなるので、自己研鑽になる一方、自分でモチベーションも保つ必要があります。
年収が下がるケースがある
転科する際、その診療科のキャリアがほとんどないといった理由から、年収が下がることがあります。 転科直後の状態を見るよりも、メリットでも挙げたとおり、将来的に年収を上げるキャリアプランを考えると良いでしょう。
転科をするには
転科をするには、大きく異動と転職という選択肢があります。 ひとつめの異動は、今の勤務先のなかで希望の診療科を目指す方法です。
全く関連の無い診療科への異動は難しい場合がありますが、内科から呼吸器科、消化器科から循環器科など、大きなくくりとして「内科」のなかで、専門的な診療科や関連する診療科への異動は比較的通りやすい傾向があります。
医療機関としても、ひとりの医師が対応できる範囲が広がることで、よりクオリティの高い医療を提供でき、本人の希望に沿うことでモチベーションも維持することができるといったメリットがあります。
内科から美容外科など、大きく方向性が変わる転科を考えている場合は、異動よりも転職する方がスムーズと言えます。
同じ医療機関内で診療科が異なる場合は、自分が抜けた分の人員補充も必要ですし、転科先に空きがないということもあるからです。
さらに、異動できたとしても以前の診療科の医師仲間や看護師と今後も顔を合わせることがあり、人の目が気になるといった対人関係に影響が出るケースもあるでしょう。
転科というタイミングで心機一転新しい環境に身を置けば、スムーズな転科が可能になるかもしれません。
転科を考えることはあっても、実際に行動に移すのは躊躇すると思います。
事前の情報収集や注意事項をきちんと把握し、自分のキャリアプランをしっかりと考えることで、後悔のない転科が実現できることでしょう。
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