医師が非常勤を行う理由とメリット・デメリット【転職・アルバイト】
医師の転職
2022.07.26
医師の中には、非常勤で働く医師がいます。非常勤と言っても定期非常勤、スポットの非常勤など働くスタイルが違ったり、目的もスキルの取得やワークライフバランスなど人によって異なったりと違いがあります。
今回の記事では、医師が非常勤で働く理由、そのメリットやデメリットについて解説します。
「非常勤の医師に興味がある」「非常勤の働き方を自分も実践したい」という方は、ぜひご覧ください。
医師が非常勤で働く理由
収入アップのため
収入アップのため、非常勤として働く医師がいます。奨学金の返済、生活費の確保、将来の開業資金のためなど理由はさまざまです。
検診などアルバイト感覚でスポットの仕事を受ける場合もあれば、当直、専門分野の外来など出勤の日程を定めて定期で出勤するスタイルで定期収入を得る場合もあります。
スキルアップのため
自身の技術向上を目的として非常勤で働くケースもあります。これはさまざまな病院で経験を積むことでその病院に所属する先生の治療法、病院の体制を見る機会に恵まれるためです。
常勤先とは違う刺激を取り入れるためなど、視野を広げることにつながります。
家庭と仕事の両立のため
家庭と仕事の両立のため、非常勤を選ぶ人もいます。常勤医師で働く場合、当直やオンコールなどで仕事と家庭のバランスがとりづらくなるというデメリットがあります。
そのため、家庭とのバランスをとるために勤務時間がある程度定まっている非常勤として働く医師も少なくありません。
医師は非常勤としてどれくらい働いている?
2015年の日本医師会総合政策研究機構「病院における必要医師数調査結果」では、現員医師の中で非常勤の割合は18.4%です。
つまり、全体のおよそ2割が非常勤として勤務を行っています。
非常勤を専任でやっている医師もいますが、アルバイト感覚でスポットの非常勤医師を行っている医師もいるので、全体の母数はもっと多いでしょう。
医師は非常勤の仕事をどうやって探す
医師が非常勤の仕事を探す場合、医局からの紹介や、医師に特化した求人サイトを利用する方法があります。
医局からの紹介であれば自分のスキルにあった仕事を紹介してもらえる可能性がありますが、紹介してもらえる求人数に限りがあるため、希望の仕事がみつからないことも。
医師に特化した求人サイトから探す場合は、さまざまな地域から求人が出ているため、条件があえば希望の仕事をみつけることができる可能性があります。
求人サイトを利用する場合は、ある程度自分からリサーチをする必要があるため、時間がとれない場合は医局や同じ医師仲間からの紹介で非常勤の仕事を探したほうがいいケースもあります。
自分が仕事を探していることを周囲にアピールしておくと、思わぬところで仕事を見つけられるケースもあるため、非常勤の仕事を探しはじめようと思ったら、周囲にそれとなく「こういう仕事を探している」と伝えておく小技もおすすめです。
医師が非常勤を行うメリット
給料があがる
非常勤で勤めると、収入が多くなることもあります。
例えば麻酔医など特定の職種や、人手不足の地域の場合、単価でみると常勤よりも非常勤で働いたほうが給与が高くなるというケースがあります。
しかしこの場合、社会保障がないことなども加味して単価をみなければ、実際の支給額が常勤より少ないこともあるため、希望の職種、希望の勤務地の非常勤の給与がトータルで上がるかは事前にチェックする必要があるでしょう。
プライベートが充実する
常勤の医師と比べると生活が安定することが、非常勤の医師の魅力のひとつです。
昼夜を問わず働くこともなくなるため、睡眠時間や生活のリズムが整う場合もあります。
副業で非常勤を行う場合はこの限りではありませんが、主に非常勤で仕事を行う場合は、常勤よりも仕事と生活のバランスがとりやすくなるため家族との時間を大切にできます。
子育て期間などには家庭とのバランスをとるために非常勤を選ぶことがあります。子どもが小さいときなどに、非常勤をうまく活用するのもいいでしょう。
また、時間的余裕ができるため旅行などを行うことができます。医師の仕事から少し距離を置いて他に優先したいことがある場合には、非常勤の立場を有効活用すると良いでしょう。
将来の技術習得、人脈づくりに役立つ
副業やアルバイトのような立ち位置で非常勤を行う場合は、今働いている病院とは別の病院での人脈づくりや、今の病院では学ぶことのできない技術習得に役立つことがあります。
非常勤で働いていた病院からその後常勤の誘いをもらうこともあるため、気になる病院があれば非常勤で勤めてみるといいでしょう。その病院の雰囲気や勤務体系を理解できるので、転職の際にも効率的です。
また、今の病院では使っていない設備環境が整っていたり、業務フローが異なっていたりする病院であれば、より効率的な手法を学ぶことができるケースもあります。
医師が非常勤を行うデメリット
ローンが組めない
銀行などからの信用力が落ちるため、ローンを組む時には苦労する可能性があります。すでに住宅を購入している、パートナーにすでに信用力があるなどの状況に置かれているのなら、特に困ることはないかもしれませんが、いつか住宅の購入などを検討している場合は注意しましょう。
雇用が安定していない
非常勤である場合、常勤職員のように雇用が安定していないことがデメリットとしてあげられます。
いつ契約が終了するかわからない、社会保障や退職金がない、福利厚生がないことなど、常勤の医師とは異なり、不安定な仕事の形態なのです。
責任ある仕事を任されない
非常勤という立場であることから、責任ある立場ではなくいつでも代替え可能なポジションを与えられることがよくあります。
専門性を極めたい場合は、非常勤では求めるスキルが得られない可能性があるため、募集されている仕事をよくみて、面接時も自分が求めている仕事であるかはよく確認が必要です。
まとめ
非常勤の医師は勤務形態も、その目的もさまざまです。アルバイトや副業感覚で行う医師がいれば、常勤から非常勤に転職して、ライフスタイルを変更する医師もいます。
非常勤の医師として働く場合、そのメリット・デメリットを把握して自分が希望する医師のスタイルに合わせていきましょう。
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