第二新卒の医師が転職するには?コツや注意点もあわせて紹介
医師の転職
2022.07.25
第二新卒と言えば、まだまだ社会人としての経験が浅い若手といったイメージですが、昨今の転職市場での採用ニーズは高まっており、医療業界でも第二新卒で転職を考えるケースは少なくないようです。
しかしさまざまな年代の研修医がいる医師たちにとって、第二新卒とは何年目にあたるのかといった疑問や、そもそも2年の初期研修が必須である臨床医にとって、第二新卒で転職することが可能なのかといった不安を感じたことはないでしょうか。
そこで今回は、医師が第二新卒で転職する際の方法や注意点を、ケース別にご紹介していきます。
医師の第二新卒はいつ?
一般的に第二新卒とは、新卒で企業に就職した後、おおよそ3年以内に転職をする人のことを指します。
似た意味を持つ言葉に「既卒」がありますが、こちらは卒業後3年以内に1度も就職した経験がない人のことを指します。
第二新卒も既卒も明確に定義づけられているわけではなく、新規卒業者を指す「新卒」と区別するために便宜上使われている言葉と捉えてよいでしょう。
では医師の第二新卒はいつかと言うと、医師の場合も一般の社会人と同じように、医学部を卒業して働き始めてから3年以内に転職する人を「第二新卒」と呼ぶようです。
社会人から医師を目指した人の場合も、医学部を卒業した時点で新卒の扱いになるため、医師になってから3年以内であれば第二新卒とみなされます。
そのため医師の第二新卒は、研修医と呼ばれる初期研修中か、専攻医として専門分野を学び始める後期研修1年目ごろまでを指すと考えられます。
初期研修中に転職する場合
平成16年4月に改正された医師法によって新医師臨床研修制度が定められ、2年以上の臨床研修が必修化されました。
この期間は複数の診療科を回って基礎的な知識を身に付け、臨床経験を積むことが目的です。
しかし激務が続いて体を壊してしまったり、職場環境や人間関係で悩んだりと、さまざまな理由で転職を考える医師もいるでしょう。
厚生労働省の調査によると、平成27年度から平成29年度(7月まで)の研修医で初期研修を中断した医師は1.2%となっており、最も多い中断理由は病気療養という結果です。
初期研修中に転職したい場合、まずは研修先の病院に中断の申し出を行い、臨床研修中断証を交付してもらう必要があります。
その後、転職先の病院に臨床研修中断証を添えて研修の再開を申し込むことで、転職先の病院で引き続き研修プログラムを受けることが可能です。
臨床研修中断証がない場合でも、転職先の病院で研修を受けることができますが、その際は2年間の研修を1から受け直さなくてはなりません。
また研修先の病院によってはプログラム期間を3年間と定めているケースもあるため、転職前に希望先のプログラム内容をよく確認しておきましょう。
後期研修で転職する場合
後期研修期間は、大学医局に属しながら後期研修を行う人もいれば、医局に属さずに専門医資格の取得を目指す人もいるなど、医師によって大きく選択肢が異なる時です。
現場で活躍する機会が増える人も多く、後期研修の開始前後で第二新卒として転職する際はタイミングが重要と言えます。
研修先に初期研修時と同じ病院を選ぶ人も少なくありませんが、すでに転職を検討しているのであれば、希望条件を満たした勤務先を選ぶといいでしょう。
後期研修がスタートした後は、思っていた研修内容ではなかったり、他の科に興味が湧いてきたりなどの理由で転職を考える医師もいるのではないでしょうか。
その他に指導医が退職してしまうなどのトラブルが原因で、転職せざるを得ないケースも考えられます。
後期研修中に第二新卒として転職をする際、受け入れ先の職場環境や待遇面は重要なポイントですが、学びたい分野や希望に沿った臨床を経験できるかなど、医師としてのキャリアアップに繋がる転職先を選ぶことが大切です。
専門研修プログラムを中断したい場合や他科への移動を希望する場合は、中断や転科の際の扱いについて、今の勤務先や転職先に確認しておきましょう。
第二新卒で転職を成功させるには
医師の第二新卒は、多くの場合が研修中の身ということもあり、医師としての今後やキャリアパスをしっかりと考慮して転職を行うことが重要と言えます。
初期研修中の医師の場合、第二新卒として転職活動を行うこと自体に不安を感じるかもしれませんが、研修を継続するための措置はきちんと講じられているため、まずは勤務先に相談してみましょう。
後期研修中の医師は若手医師として活躍できる場も多く、転職も比較的しやすい時期です。
専門医資格の取得に限らずさまざまな選択肢があるため、自身の目指す医師の姿やキャリアプランを具体的にイメージすることが転職を成功に繋げるポイントになります。
また第二新卒で転職する際、転職サイトや転職エージェントを活用することも1つの方法です。
転職サイトなどを利用することで、忙しい研修の合間を縫って各病院の新規採用ページを1つ1つチェックしたり電話を掛けたりといった手間を削減し、効率よく転職活動を進めることができるでしょう。
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