未経験でも大丈夫?転職で転科する場合のメリット・デメリット

医師の転職

2022.06.28

職場が忙しすぎる、人間関係がうまくいっていないなど、医師が転職を考える理由はさまざまです。中には単に職場を変えるだけでなく、診療科を変えたいと考える医師もいるでしょう。

しかし転職でこれまでと異なる診療科に採用してもらえるのか、転科することでデメリットが生じないかなど、不安に思うことも多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、転科を考えている医師に向けて、転職で転科をする際のメリット・デメリットについてご紹介します。

ぜひ転職の際の参考にしてください。

 

転科のタイミングは医師によってさまざま

実は転科のタイミングは医師によってさまざまで、後期研修中に転科する医師もいれば、勤務医として定年を迎えた後に転科する医師もいます。

また現在の診療科がどの科であるかによっても、転科のタイミングが大きく異なるため、一概に医師何年目が転科のベストタイミングであるとは言えません。

 

一般的に転科を考える最初のタイミングは、2年の初期研修後、専攻医として経験を積んでいく後期研修の頃でしょう。

初期研修よりも理解度が深まる後期研修中は、抱いていたイメージとのギャップを感じたり、他の診療科に興味が湧いたりといった理由で転科を考えるケースが多いようです。

また指導医が退職してしまい、転科せざるを得ないケースもあります。

 

専門医の認定を取得してからも、医師としてのキャリアを積む中で転科を考えるタイミングはいくつも存在します。

今の診療科を続けることへの悩みや、出産や育児、介護といった生活の変化もきっかけの1つです。開業のために転科をする必要が出てきたり、年齢による体の不調や体力的な問題で転科を検討したりするケースもあります。

 

いずれにしても、転科の目的ははっきりさせておく必要があるでしょう。目的があいまいなまま転科をしてしまうと、転科先の診療科でも同じような悩みを抱えてしまう可能性があります。

 

転職で転科するメリット・デメリット

ここでは、転職と同時に転科する場合のメリットとデメリットを、簡単にご紹介します。

 

転科のメリット

自分に合った環境で働けることは、転科の大きなメリットです。

外科や産科、循環器内科などは医師の中でも特にハードになりやすい診療科ですが、そのような科の場合、転科することでゆとりをもった働き方ができる可能性が高くなります。

転科によって新たなキャリアを積むことができますし、今後の選択肢が増えるといったメリットもあります。

開業を考えている医師の場合、複数の診療科で培った幅広い知識や経験は、他の開業医との差別化を図る大きな武器になると言えるでしょう。

転職先や転科先によっては、今より生涯年収がアップする可能性もあります。

 

転科のデメリット

転科のデメリットでまず考えられるのは、これまでのキャリアを捨てて1から経験を積み直さなければならないことです。

転科をしない医師に比べて専門医としてのキャリアに差が生じてしまうことは、転科をする上で避けられない問題でしょう。

転科のデメリットとして、診療科によっては転科そのものが難しいといった点も挙げられます。

たとえば外科系へ転科したい場合は、1から手術スキルを学ぶ必要がありますし、皮膚科や精神科などのマイナーな科からメジャーな科への転科の場合は、今まで培った知識と重複する部分が少ないことにより診療に苦労することが多くなってしまいます。

 

未経験OKや科目不問の求人もある

転職で転科をする場合、最も気になるのは「未経験でも採用してもらえるのか?」という事ではないでしょうか。

30代くらいまでの早い段階で転科をするのであれば、未経験でも若手医師として採用されやすい時期と言えるでしょう。

転科に明確な年齢制限はありませんが、年齢を重ねるにつれて採用そのものが難しくなることは十分考えられます。

院内の序列を重要視している病院も少なくありませんし、お伝えしたように外科への転科など、肉体的・技術的に難しい場合もあるでしょう。

病院勤務にこだわらない場合、産業医や介護老人保健施設の勤務医などを転職先に選ぶことも可能です。

これらの施設は直接の医療行為ではなく健康管理などが主な仕事になるため、未経験OKや科目不問の場合がほとんどです。

産業医は一般企業などで従業員の健康管理や労働衛生について、医学的な立場から指導や助言を行います。

介護老人保健施設や特別養護老人ホームなどは、定年後の転職先として人気の傾向にあるようです。

 

キャリア形成を見据えた転科がおすすめ

これまでのキャリアを失うことや、転科での転職は敬遠されるのではないかと不安に感じている医師も多いでしょう。

転科をすることで症例に対する理解が深まったり、技術やノウハウの幅が広がったりと、得られるメリットは多くあります。

しかし目的がないまま転科をすることは、結果的に成長を感じられずに医師を続けることになりかねません。

将来は開業したいと考えている場合や取得したい専門医資格があるなど、キャリアプランを踏まえた転科は、医師としてのスキルアップに繋がる大きなチャンスと言えます。

具体的な目標がない場合でも、医師としてどんな仕事に携わりたいのか、どのような生き方をしたいかなど、優先順位を決めた上で転科を検討すると、後悔のない転職ができるのではないでしょうか。

 

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